【Walletとは?】分散型科学(DeSci)の理解に必要な知識(7)

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【Walletとは?~MetaMask(メタマスク)やPhantom(ファントム)の登録方法~】分散型科学(DeSci)の理解に必要な知識(7)

この記事を書いた人
フール

元研究者で獣医師/博士(Ph.D.)/派遣社員の研究員や臨床獣医師を経験/研究職への復帰を考えているバイオブランク/学歴が「身分の指標」ではなく「職務能力・専門能力の指標」として機能することを願う者/DeSci(分散型科学)の勉強中

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本記事の内容・Walletとは?

・Walletの基本機能

・Walletの分類と種類

・Walletの仕組み

・Walletの登録方法

フールの登場

こんにちは.

元研究者のフールです.

最近は「分散型科学(DeSci)の理解に必要な知識」というテーマでキーワードのまとめ記事を書いています.

前回のDeFiに関する記事はコチラをご覧ください.

本記事では,Wallet(ウォレット)についてまとめていきますね!

暗号資産やトークンについて調べ始めると,MetaMask(メタマスク)とかPhantom(ファントム)という言葉を目にするようになります.

このMetaMaskやPhantomがWalletで,暗号資産を管理するオンライン上の財布です.

Walletは暗号資産の取引や送受信で必ず使うツールなので,その登録方法と基本的な使い方を知っておく必要がありますね!

なお,分散型科学(DeSci)についてまとめた記事もありますので,お時間のある時に合わせてご覧ください.

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Walletとは?

Wallet(ウォレット)とは,暗号資産を安全に保管し,送受信や取引を行うためのデジタルツールです!

簡単に言えば,暗号資産専用のオンライン上の財布のようなものですね.

色々なWalletがありますが,よく知られているのはMetaMask(メタマスク)とPhantom(ファントム)でしょうか.

記事の後半では,2つのwalletの登録方法&使い方を解説していきますね!

Walletの基本機能

Walletの基本機能は3つありますよ.

  1. 暗号資産の保管
  2. 送受信機能
  3. 残高確認や取引履歴の管理

暗号資産の保管

これはイメージしやすいと思います!

正確には,暗号資産そのものではなく,それにアクセスするための秘密鍵を安全に管理するものです.

秘密鍵に関しては,後述しますね.

送受信機能

ウォレットアドレスを使って暗号資産を送受信しますよ!

ウォレットアドレスは,公開しても問題ない「口座番号」のようなものですね.

残高確認や取引履歴の管理

保有している暗号資産の残高や,過去の取引履歴を確認することができます.

Walletの分類と種類

Walletの分類方法は色々ありますが,ネット接続の観点からホットウォレット&コールドウォレットの2種類に分類する方法が有名ですよ.

  • ホットウォレット(Hot Wallet)
    • インターネット接続あり
    • 実体のないソフトウェアウォレット
    • 利点:使いやすく,即時送受信が可能
    • 欠点:ハッキングのリスクが高い
  • コールドウォレット(Cold Wallet)
    • インターネット接続なし
    • 実体のあるハードウェアウォレットやペーパーウォレット
    • 利点:セキュリティが高く、ハッキングリスクが低い
    • 欠点:紛失や破損に注意が必要

この記事で紹介するMetaMaskやPhantomは,ホットウォレットに該当しますね.

Walletの仕組み

Walletには,次の2つの鍵が関係しますよ.

  • 秘密鍵
  • 公開鍵

秘密鍵(Private Key)

持ち主だけが知るべき情報で,Walletにある資産を操作するために必要な鍵です.

これを紛失すると復元が非常に困難ですし,誰かに知られると資産が盗まれますよ!

暗号資産を送金する時に「秘密鍵」を使ってデジタル署名を行い,自分が送金する権利を持っていることを証明します.

だから,第三者には絶対に教えてはいけません!

公開鍵(Public Key)

他者と共有しても問題ない鍵です.

暗号資産の送受信に使われるウォレットアドレスの元になるものですね.

Walletの登録方法

それではwalletの登録方法を解説していきますね!

操作はスマホでもだいたい同じですが,私はPCで操作する派なので,Windows PCのGoogle Chrome画面で説明します!

MetaMaskの登録方法

事前準備:Google Chromeのインストール

①ブラウザの拡張機能でMetaMaskを追加

MetaMaskは偽物が多く出回っています.

偽物をインストールすると情報漏洩や暗号資産の盗難の被害がでます…

必ずChrome ウェブストアからダウンロードしてください!

右上にある「Chormeに追加」「拡張機能を追加」の順にクリックましょう!

Chrome ウェブストアからMetamaskをChromeに追加

MetamaskをChromeの拡張機能に追加

②口座開設

自動的にページが切り替わって,口座開設が始まります.

利用規約を読んで,「新規ウォレットを作成」をクリックしてください.

Metamaskで新規ウォレットを作成

「MetaMaskの改善にご協力ください」の内容を確認して,「同意します」をクリックしましょう.

「MetaMaskの改善にご協力ください」の内容を確認し「同意します」をクリック

③パスワードを設定

ログイン用のパスワードを設定してください.

復元できませんので,忘れないようにしてくださいね!

Metamaskのログイン用のパスワードを設定

④動画視聴

リカバリーフレーズの重要性を説明する動画を視聴してください.

リカバリーフレーズとは,秘密鍵を元にした12~24個の英単語のことです.

シードフレーズニーモニックフレーズと表現される場合もありますよ.

リカバリーフレーズから秘密鍵を再生成できるので,紛失・漏洩してはいけません!

内容を理解できたら「次へ」をクリックします.

Metamaskでリカバリーフレーズの重要性を説明する動画を視聴

⑤リカバリーフレーズの確認

リカバリーフレーズを確認し,紙で保存してください.

パソコンの中やクラウド上に保存することも可能ですが,パソコンの初期化やウイルス感染などで紛失・漏洩する危険性もあります.

だから,私は紙で保存することを推奨します!

Metamaskの開設でリカバリーフレーズを確認

リカバリーフレーズをメモしたら,「次へ」をクリックしてください.

ココでチェックがあるので,メモしたフレーズを見ながら空所に入力してください.

⑥完了

次のような画面になれば,口座開設完了です!

「完了」をクリックしましょう.

メタマスクで口座開設完了

⑦ブラウザにピン止め

MetaMaskは頻繫に利用するので,ブラウザにピン留めしておくと便利ですよ!

  1. ブラウザ右上のパズルマークをクリック
  2. MetaMaskの項目を確認
  3. 右側のピンマークをクリック
  4. ピンマークが青くなれば完了

MetaMaskをブラウザにピン留め

⑧パスワードを入力

③で設定したログイン用のパスワードを入力してロックを解除しましょう.

メタマスクにログイン

⑨解除後の画面

ロック解除した画面でウォレットアドレスのコピーや保有している暗号資産の確認ができます.

メタマスクのロック解除画面で、ウォレットアドレスのコピーや保有している暗号資産の確認

また,アカウントの詳細で「秘密鍵」の確認ができます.

メタマスクのアカウント詳細で秘密鍵をチェック

なお,デフォルトでは,イーサリアムチェーンの$ETHしか入出金できません

別のチェーンの通貨を入出金したい場合は,チェーンの追加&トークンの追加が必要です.

詳細は実際に暗号資産やトークンを購入するようになった時にまとめますね!

Phantomの登録方法

事前準備:Google Chromeのインストール

①ブラウザの拡張機能でPhantomを追加

こちらも必ずChrome ウェブストアから行ってください!

右上にある「Chormeに追加」「拡張機能を追加」の順にクリックましょう!

Chrome ウェブストアでPhantomをChormeに追加

PhantomをChromeの拡張機能に追加

②口座開設

自動的にページが切り替わって,口座開設が始まりますので,「新規ウォレットを作成」をクリックしてください.

Phantomで新規ウォレットを作成

「シードフレーズのウォレットを作成」をクリックしましょう.

Phantomでシードフレーズのウォレットを作成

③パスワード設定

指示に従ってパスワードを入力して,利用規約を読んでから「続行」をクリックします.

ファントムの新規ウォレット作成でパスワードを設定

④リカバリーフレーズの確認

「シークレットリカバリーフレーズ」をメモしたら,「続行」をクリックしてください.

ファントムでシークレットリカバリーフレーズを確認

⑤完了

これでセットアップを終了です.

「始める」をクリックしましょう!

ファントムの新規口座開設が完了

⑥ブラウザにピン止め

MetaMaskと同様に,ブラウザにピン留めしておくと便利ですよ!

ファントムをブラウザにピン留め

⑦パスワードを入力

設定したログイン用のパスワードを入力してロックを解除すると,ウォレットアドレスの確認や保有している暗号資産の確認ができます.

ファントムのロック解除画面でウォレットアドレスの確認や保有している暗号資産の確認

また,アカウントの管理で「秘密鍵」や「シードフレーズ」の確認ができます.

Phantomのアカウントの管理で秘密鍵やシードフレーズの確認

使い方の詳細は,実際に使用するタイミングでまとめますね!

詐欺に注意

秘密鍵やリカバリーフレーズ(シードフレーズ)が分かれば,誰でもWalletにある資産を自由に移動させることが可能です!

だから,秘密鍵やリカバリーフレーズを聞き出す詐欺は非常に多いですよ!

秘密鍵やリカバリーフレーズは,天変地異が起きても,絶対に教えてはいけません!

参考資料の紹介

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