分散型科学(DeSci)における分散型自律組織(DAO)の役割と可能性

【DeSciを学ぶ】DAO(分散型自律組織)の概要と科学分野での事例紹介

DOAとは何か?をインターネットで調べる青年
この記事は約22分で読めます。

前回の記事を読んで,DAOって何なのか気になっています.それと読み方は「ダオ」で合ってますか?

本記事は,初めてDAOに触れる方に向けて,その基本概念とDeSciでの実例をわかりやすく解説します.

この記事を書いた人
フール

元研究者で獣医師/博士(Ph.D.)/前職は派遣社員の研究員/研究職への復帰を考えているバイオブランク/学歴が「身分の指標」ではなく「職務能力・専門能力の指標」として機能することを願う者

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本記事の内容・DAO(分散型自律組織)の概要

・DAOのメリット&デメリット

・科学分野のDAO(サイエンスDAO)の紹介

フールの登場

こんにちは.

元研究者のフールです.

前回は分散型やブロックチェーンを簡単に説明して,DeSciの概要をお伝えしました.

今回,DeSciを含む分散型の事業やプロジェクトを推進する組織 “DAO” について説明していきますね!

DAOの組織構造は既存組織のそれと全く違います.

その違いが,web3の本格化で到来する分散型の時代には必要不可欠なので,注目を集めている組織形態です.

この記事では,DAOの特徴やメリット・デメリットなどの概要説明と科学分野のDAO(サイエンスDAO)の紹介をしていきますね!

サマリー・DAOは中央管理者が不在で,コミュニティの投票で意思決定を行う組織

・スマートコントラクトによる効率の良い資金調達は,新たな研究費の獲得法にも応用可能

・ブロックチェーンは100%の安全性を保証するものではない

DAO(分散型自律組織)とは?

DAO(ダオ)の正式名称は “Decentralized Autonomous Organization” で,日本語では分散型自律組織と呼ばれています.

「分散型」とあるので,管理者(リーダー)が存在する既存の中央集権型組織とは異なる組織であることが想像できますね!

リーダーがいない組織…ってことですよね?でも,リーダー不在でも組織運営って出来るもんですか?

イイ質問ですね!通常は不可能だと思いますよね.でも,ブロックチェーン技術を利用すれば中央の管理者なしに運営が可能になるんですよ~

へぇ~どうやって?

それは追々説明しますので,先ずは「DAOと既存組織の構造の違い」をもう少し深堀しましょう!

 

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DAOと既存の組織構造の違い

これからDAOと既存の中央集権型組織の違いを見ていきます.

参考にしたのはイーサリアムの公式ホームページに記載されていたで,それを私が日本語に意訳しました.

DAO 中央集権型組織
構造 フラットで完全に民主化 階層
変更の実施 メンバーの投票が必要 中央管理者(個人 or グループ)の存在
または
投票
投票処理 投票は仲介者を介さずに集計され,
結果は自動的に実装される
投票の場合は,集計を関係者が行い,
結果は手動で処理される
サービス提供 提供されるサービスは
分散化された方法で自動的に処理
人間による処理が必要
または
中央集権的に制御されたシステムが必要
活動の透明性 すべての活動履歴は完全公開される
=情報の透明性が高い
活動履歴は非公開が多く,
公開される情報も限定的

いかがですか?

う~ん…「仲介者を介さず」とか「自動的に」ってあるけど,本当にできるの?って感じです.

やっぱり,そこが気になりますよね!ここで「スマートコントラクト」を勉強しましょう!

DAOはスマートコントラクトによって運営される組織

スマートコントラクト?

何ですか,それ?

ブロックチェーンは分かりますか?

前回の記事で説明してたみんなで管理する台帳みたいなものですよね?

その通りです!そのブロックチェーンに書き込むデータのようなものを「トランザクション」と言います.

トランザクション…カタカナばっかり…

頑張って付いてきてくださいね~スマートコントラクトは,そのトランザクションを起点にして動くプログラムで,あらかじめ決められた取引や処理を自動的に実行してくれます

その「スマートコントラクト」があると,「仲介者」とか「手動操作」が無くなるの?

ですね!条件が満たされたときにプログラムに従って自律的に処理するので,人為的な介入が発生しません.

へぇ~でも,なんか不安です...信用のある第三者がいた方がよくないですか?

場合によってはそうかもしれませんんね.ただ,「第三者を信用すること」と「第三者が何らかのトラブルを持ち込む可能性があること」は常にセットですよ.私たちは,その2つを秤にかけて物事を決めるんです.

そんな風に考えたことなかったです.確かに,スマートコントラクトだとそういうストレスはないですね!

でしょ!実行内容も最初から決まっているので,第三者の気分・忖度・不正でアウトプットが変わることもありません.また,ブロックチェーン上で構築されるので,関係者は内容を確認できるし,その改ざんも難しいです.意思決定や資金管理には持って来いですよね!ちなみに,このような「信用するステップがない」ことをトラストレスと呼びます.

そもそも信用する必要がないってことですもんね!

正確には,スマートコントラクトってプログラムを信用しているんですけどね.言葉の文ですがwww

長々と書きましたが,まとめると…

  1. DAOの基盤はブロックチェーン上で実行されるスマートコントラクト
  2. ブロックチェーン上で構築されるので…
    1. すべての関係者が内容を確認できる
    2. 内容の改ざんも困難

これにより,意思決定や資金管理の透明性が高まり,信頼性の向上につながります.

DAOの特徴【まとめ】

DAOの特徴を要約すると次の4つになります.

  1. 中央管理者が不在
  2. コミュニティの投票で組織の意思決定を行う
  3. 集計および実行は自動的にされる
  4. 情報の透明性が高い

ガバナンストークンの保有=投票可能

DAOは組織の意思決定をコミュニティの投票で決めます.

ただ,誰でも自由に投票できるわけではありません.

各投票に参加する権利はガバナンストークン(Governance token [GT])と呼ばれる暗号資産を保有することで得られます.

DAOは,開発者・投資家・提携パートナー・ユーザーなどに対して,DAOへの貢献度に応じた量のGTを分配します.

考え方は株と同じで,「GTを保有している=DAOを所有している」と考えることができますよ~

一方,貢献度に応じて分配量を変える点株との大きな違いですね.

開発者(発起人)や投資家などにGTが集中するのを防ぐことができます.

ただ,GTも法定通貨で購入でき,資金がある人はGT保有量を増やすことも可能です.

GTが多い人は投票数も多くなるので,まだまだ議論の余地がありますね.

DAOのメリット&デメリット

DAOの概要は理解できたでしょうか?

続いて,DAOのメリット&デメリットを簡単にまとめますね.

DAOのメリット

DAOには4つのメリットがあると言われています.

  1. 透明性と自由度が高い
  2. スマートコントラクトによる資金調達
  3. モチベーションの向上
  4. コスト削減

透明性と自由度が高い

DAOはブロックチェーン技術を基盤とした組織です.

前回の復習ですが,ブロックチェーン上の履歴(取引や意思決定)は全ての参加者が確認できるし,追跡することができます.

データの閲覧・解析にはコンピューターサイエンス系の知識や経験が必要ですが,資金の流れや組織の運営状況が明確になる仕組み自体が素晴らしいですね!

だから,組織の透明性を高く維持できるし,その結果,その組織の信頼性も高まります.

また,ブロックチェーン上のデータ改ざんは極めて難しいので不正行為はできませんし,GTによる投票の結果で物事を決めるので権力の乱用も起こりにくいでしょう.

さらに,フラットで完全に民主化されている(中央集権型の階層構造は存在しない)ので,参加者は自由に発言&投票が可能という自由度もメリットですね!

スマートコントラクトによる効率の良い資金調達

DAOはスマートコントラクトで制御されている組織なので,資金調達もスマートコントラクトを通して行います.

人為的な介入を必要とせず,ガバナンストークンの発行することで資金調達ができちゃうので,簡単&効率がイイですね!

これは研究者(科学者)が新たな研究費を獲得する際にも応用できます

すでにそのようなDAOが誕生しています.

参加者のモチベーションが向上

中央集権型では組織の要求に応じる形で業務を処理します.

組織への貢献に労働者の意思はあまり関係がなく,どちらかというと半ば強制的ですね.

貢献度による報酬の差もあまり魅力的でありません.

DAOでは参加者が魅力的だと思う方法や報酬で組織に貢献することができます!

そして,参加者はプロジェクトに貢献した分だけ報酬を得ることが可能です.

組織の自由度が高いDAOでは個々の意見やスキルが活かされる機会も増えるので,参加者のモチベーションは向上するでしょう!

労働のインセンティブ(働く動機)が明確だと,組織のボトムアップも期待できるかもしれませんね!

コスト削減

DAOは中央管理者が不在の組織で,参加者同士は直接やりとりするので介在者もいません.

だから,中央集権型の組織で必要となる人件費を削減することができます.

また,手続きや契約もスマートコントラクトの活用で自動化されるので,それに割いていた労働力・時間も節約できちゃいます.

DAOのデメリット

デメリットは3つですね.

  1. 法整備が追いついていない
  2. 実行までに時間がかかる
  3. ハッキングの可能性

法整備が不十分

ブロックチェーンとスマートコントラクトを基本とした組織運営は既存の法律ではカバーできていないと言われています.

新しい概念と技術なので,日本*を含む多くの国・地域で,DAOに関する法整備はまだまだ不十分なんでしょうね.

例えば,独立した法人格を得られないので,DAOの受け皿となる合同会社(または組合)が必要とか…

それは「DAO」って言えるんですか?ってツッコミがありそうですねw

*2024年4月,金融商品取引法の内閣府令が改正・施行されたので,日本では合同会社を活用したDAO(合同会社型DAO)が設立できるようになりました.

意思決定や施策の実行に時間がかかる

繰り返しになりますが,DAOは運営方針を決定をするためにGTの投票が必要です.

参加者が考える時間&投票時間を合わせると,どうしても方向性が決定されるまでに膨大な時間が必要になりますね.

また,ブロックチェーンやスマートコントラクトに不具合が生じた場合も,その復旧に時間を要することが多いです.

そして,そのような状況下でも,意思決定が必要となればGTの投票が必要っていう頑固な側面がありますね.

ハッキングの懸念

どんな分野でも,完璧な仕組みをつくることは難しいです.

ブロックチェーンはセキュリティが高い技術ですが,100%の安全性を保証するものではありません.

ハッキングや不正プログラムのインストールでスマートコントラクトを悪用した不正なトランザクションが記録される可能性があります.

最近も「インタビューしたい→同時通訳機能が付いたアプリDLして」で暗号資産を盗まれたという被害報告をX上でいくつか確認しました.

資産やプライバシーが狙われる可能性が,すぐそこにあることを忘れていけません.

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DeSciとDAOの関係は?

DAOの特徴やメリット・デメリットは分かったけど,DeSciにDAOを導入する理由って何ですか?

それもイイ質問ですね~それでは,DeSciとDAOの関係について簡単にまとめましょう!

ブロックチェーン技術を活用して,科学研究をオープンで透明性の高いものにするアプローチがDeSciと前回の記事で書きましたね.

うん,書いてあった.

DeSciにDAOを導入すれば,研究者や参加者が平等に意思決定に関与できるはずです.また,研究プロジェクトの管理と運営もより透明で効率的になることが期待できます.

参加者ってのは被験者とか患者さんとかですか?

そうだね!生体試料(血液とか尿)や生体情報(心拍数・体温・遺伝情報など)の提供者も含むよ.

これまで研究に直接参加できなかった人たちの考えや意見を聞けるってこと?

その通り!

そして,スマートコントラクトで資金管理の透明性が向上するから…資金分配や用途(いつ,何に,いくら使った?)が分かる!

加えて,実験データの独占も起こらないから,研究の透明性も向上する!

君,理解力がすごいね!その通りだよ!

科学分野のDAOの事例4選

最後に科学分野のDAO(サイエンスDAO)の事例をご紹介しますね!

  1. AxonDAO
  2. GenomesDAO
  3. HairDAO
  4. VitaDAO

AxonDAO

・公式サイト:https://www.axondao.io/

・X(旧Twitter):@AxonDAO

・トークン:$AXGT

プロジェクトの概要

各種ツールで毎日生成されるヘルスケアデータは私たちの習慣や健康状態を反映していますが,個人が自分のデータをコントロールできないことが課題でした.

このヘルスケアデータには個人情報を含むことが多いにも関わらず,個人の知らぬ間に収集され,第三者に販売されていました.

AxonDAOは,ブロックチェーンとAI技術を活用し,HIPAA標準*とDAOの枠組みを統合することで,ヘルスケアデータの主権を取り戻そうとしています.

そして、個人データの匿名性を確保しながら,医療と科学のブレークスルー促進を考えています.

*医療情報のプライバシーとセキュリティを保護することを目的としたアメリカのガイドライン

GenomesDAO

・公式サイト:https://genomes.io/

・X(旧Twitter):@GenomesDAO

・トークン:$GENE

プロジェクトの概要

DNA解析と共有におけるプライバシー・セキュリティ・所有権の問題に取り組むバイオテクノロジーDAOです.

遺伝子検査を提供するサービスはたくさんあり,気軽に検査を受けられるようになりました.

ただ,サービス提供会社は,解析したあなたのDNAデータを他のサードパーティに提供・販売することができます(受検者は,それを了承しなければ検査を受けることができません).

問題点は,私やあなたのデータが売られるとき,データ提供者はその利益の恩恵を受けないこと!

私たちのDNAを売って得た収入は,すべてサービス提供会社の出資者や株主に分配されるだけ…

GenomesDAOは,個人が自分のゲノムの塩基配列を決定し,それを安全に保管するためのプラットフォームを運営を始めました.

そして,イーサリアム・ブロックチェーンを活用して,安全で参加者所有のゲノムデータベースを作成し,データがいつ・どこで・どのように使用されたかについての記録も追跡できるようにしました.

データ提供者はゲノムの家系と希少疾患のレポートを知ることができ,さらに,製薬会社や研究機関からのリクエストを承諾・拒否することが可能です.

データ提供者は研究への貢献度に応じて$GENEを獲得することができるので,自身のゲノムを安全に収益化することを実現しています.

HairDAO

・公式サイト:https://about.hairdao.xyz/

・X(旧Twitter):@HairDAO_

・トークン:$HAIR

プロジェクトの概要

男性の薄毛の理解と治療に焦点を当てた初期段階の研究や企業に資金を提供しているDAOです.

薄毛は命に関わる病気ではないため,患者からの要求が高いにもかかわらず,資金提供をあまり受けられていません.

HairDAOは,イーサリアム・ブロックチェーンで保護されたオープンソースの投資・運営組織で,$HAIRを通じて,薄毛患者がどのソリューションに資金提供されるかを直接決定することを可能としました.

参加者は,匿名化され暗号化されたゲノムデータをアップロードすることで,報酬として$HAIRを受け取ることができます.

VitaDAO

・公式サイト:https://www.vitadao.com/

・X(旧Twitter):@vita_dao

・トークン:$VITA

プロジェクトの概要

VitaDAOは,長寿研究の初期段階に研究資金を提供することに重点を置いた組織です.

ブロックチェーン技術を活用してリソースをプールし,研究に資金を提供し,長寿科学の恩恵へのアクセスを民主化することを目指しています.

$VITAホルダーは,どのプロジェクトに資金が提供されるか,どのように資金が提供されるか,財務管理の決定やDAOプロセスの改善に役立つその他のガバナンス活動を$VITAの投票で決定します.

これは医薬品開発における様々な問題を解決することにもつながり,例えば,大学や研究機関に資金援助をする代わりに研究プロジェクトのIPの所有権を取引しています.

もっと勉強したい方へ

DAOに関しては,次の書籍が分かりやすかったのですよ~

DeSciに関する日本語の文献を集めてみました!

・デサイロ(De-Silo)のDeSciに関する連載【第1回】

「DeSci(分散型サイエンス)」とは何か?研究資金調達のオルタナティブとなりうるムーブメント|濱田太陽
人文/社会科学の研究にとって、重要な課題の一つが「資金調達」。短期的な実益に結びつきづらい領域の研究資金を確保するための最適解は、未だ見つかっていないのが現実でしょう。そんな現状を...

・デサイロ(De-Silo)のDeSciに関する連載【第2回】

研究人材のマッチングから、研究への貢献に応じたトークン付与まで──DeSciが実現するエコシステムの最新マップ|濱田太陽
短期的な実益に結びつきづらい人文/社会科学の研究にとって、重要な課題の一つが「資金調達」です。その現状を打開するヒントを探るべく探究する連載シリーズ「研究資金調達のオルタナティブを...

・デサイロ(De-Silo)のDeSciに関する連載【第3回】

アカデミアにおける資金状況の改善に向け、「DeSci(分散型サイエンス)」が乗り越えるべき課題──経済的持続性、コミュニティづくり、システム基盤の整備|濱田太陽
短期的な実益に結びつきづらい人文・社会科学の研究にとって、重要な課題の一つが「資金調達」です。その現状を打開するヒントを探るべく探究する連載シリーズ「研究資金調達のオルタナティブを...

・デサイロ(De-Silo)のDeSciに関する連載【第4回】

DeSci(分散型サイエンス)が「公共性」を志向する理由──パブリックブロックチェーン、​​Web3の源流からひもとく|濱田太陽
短期的な実益に結びつきづらい人文/社会科学の研究にとって、重要な課題の一つが「資金調達」です。その現状を打開するヒントを探るべく探究する連載シリーズ「研究資金調達のオルタナティブを...

・デサイロ(De-Silo)のDeSciに関する連載【第5回】

日本でも勃興するDeSci(分散型サイエンス)の最新潮流──分散するガバナンス、インフラ、エコシステム|濱田太陽
短期的な実益に結びつきづらい人文/社会科学の研究にとって、重要な課題の一つが「資金調達」です。その現状を打開するヒントを探るべく探究する連載シリーズ「研究資金調達のオルタナティブを...

・濱田太陽.Web3 社会がつなぐ研究と人と資金.アド・スタデ ィ ー ズ.2023a,vol.83.

Web3社会がつなぐ研究と人と資金|アド・スタディーズ|公益財団法人吉田秀雄記念事業財団
イントロダクション 科学は我々の生活の基盤の一つになり、イノベーションの源泉にな...

・Forbes JAPANの記事

動き始めた「DeSci」の可能性とは | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
「Web3」や「DAO(自律分散型組織)」がトレンドになるなか、サイエンスの世界にもその余波が訪れている。総じて苦しい資金状況に置かれているアカデミアを変革することが期待されている...

・BUSINESS INSIDERの記事

Web3で注目の「分散型科学:DeSci」って何?日本でも誕生。サイエンスに新たな潮流つくれるか
ブロックチェーンなどの新しいテクノロジーを活用した「Web3」を研究現場に活用する取り組み「分散型科学」(DeSci:ディサイ)が注目されています。4月16日には、東京でカンファレ...

・濱田太陽. 分散型科学が拓く新たなエコシステム: DeSci. Tokyo が果たす役割. 情報の科学と技術, 2024, 74.3: 86-91.

分散型科学が拓く新たなエコシステム:DeSci.Tokyoが果たす役割
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これらの資料を読んで「分からない単語が多すぎる…」と思った方は以下の書籍が辞典代わりとなるのでオススメです!

・デジタルテクノロジー図鑑 「次の世界」をつくる

web3に関する情報収集がしたい方は読んで稼ぐアプリ*「ReadON」を使ってみましょう!前回の記事(以下参照)に動画を載せてありますので,使い方の詳細はそちらご覧ください!

【分散型科学(DeSci)を知る】伝統的な科学(TradSci)が抱える課題とは?
科学研究の世界に新しい風が吹いています.従来の中央集権型の科学研究モデルを革新する可能性を秘めた分散型科学(DeSci)を,本記事では初めてDeSciに触れる方に向けて,その基本概念をわかりやすく解説します.

最後までお付き合いいただきありがとうございました.

次回もよろしくお願いいたします.

2024年5月16日 フール

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