私は,博士号を取得後,研究職派遣を主な事業としている派遣会社に登録し,3年弱くらい有期雇用型の派遣社員として,某製造業の企業にて基礎研究に従事していました.
その時の経験を基に,弊ブログでは,研究職の派遣社員の実態についての情報発信も行っています.
以前,派遣社員の給与について軽く触れました.

本記事では,さらに一歩踏み込みます.
派遣社員の研究員の賃金と労働時間について,私の2019年度のデータをご紹介します!
これが博士課程に在籍する大学院生や自分のキャリアに迷っている研究職従事者の参考になれば幸いです.
なお,私が派遣社員として働くようになった背景に関しては,プロフィールに詳しく書いております.
年収と総労働時間の概要
派遣社員の研究員の年収は,どのくらいだと思いますか?
ココでは,残業代を含めたおよその金額ではありますが,私の年収をお示します.
私の年収は,約320万円でした.
1年間の労働日数は236日で,労働時間は約1870時間でした.
よって,私の昨年の時給は,1700円台前半になります.
月収に換算した場合
1か月あたりに換算すると以下の通りになります.
① 月収:約27万円
② 月労働日数:約20日
③ 月労働時間:約156時間
厚生労働省が発表した「平成30年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)」によると,派遣労働者の賃金(8時間換算の平均)は1万4,888円です.
1か月の労働日数を20日とすると,月収は29万7760円(年収換算では357万3,120円)です.
あくまでも平均値の比較ですが,私の賃金はこの平均よりは少ないですね(笑).
手取り額は?
それでは,手取り額についてはどうでしょうか?
所得税および社会保険料を差し引いた総支給額は,約270万円でした.
よって,手取り率は83.9%になります.
1年間の支出の概要
私は,この270万円を何に使ったのでしょうか?
毎月のデータもありますが,30代独身男性の収支データが12個あっても楽しくないですよね(笑).
だから,1年分にまとめました!
食費と奨学金の返済だけで,支出の半分以上を占めています(笑).
貯金はできていません!
これが奨学金の恐ろしさですね(笑).
自業自得なんですけどね…
奨学金については,色々と書きたいこともあるので,別記事でまとめようと思います.
新型コロナウイルス感染症の影響
新型コロナウイルス感染症の影響で,非常事態宣言が全国に拡大されたことは記憶に新しいですね!
私の職場も閉鎖となり,私は出社禁止となりました.
幸い,今回の自粛は補償対象ということで,普段の6割に相当する額が賃金として支払われました.
自粛と補償がセットで安心しましたが,それでも減収です!
今年の年収は,昨年よりも少なくなってしまうのか…
副業を頑張りますね!
以上,派遣社員の研究員の1年間の賃金と労働時間でした.
最後までお付き合いいただきありがとうございました.
次回もよろしくお願いいたします.
2020年7月16日 フール