WBのメンブレンでも滲まないペン【ゼブラのK-0.7芯】

WBのメンブレンにも使える滲まないボールペン
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WBのメンブレンでも滲まないペン【ゼブラのK-0.7芯】

 

WBのメンブレンにレーン番号を付けたんだけど,洗浄操作とかの繰り返しで滲んじゃったよ…

 

僕もです…WBのメンブレンに書いても滲まないボールペンは無いのかな?

本記事は,このような要望にお答えします.

 

こんにちは.

博士号を取得後,派遣社員として基礎研究に従事しているフールです.

皆さんは,ウェスタンブロット(WB)のメンブレンに情報を書き込む人は多いと思います.

サイズの位置・レーン番号・表と裏・サンプルの違いなどなど,一度失敗するとやり直すのが面倒なWBだからこそ,失敗しないように情報を書き込むこともありますよね!

でも,その情報が滲んでしまい,メンブレンが汚れてしまったことがある人は多いと思います.

例えば,こんな感じ↓

メンブレンに書いた情報が滲む

私もよく汚した人の1人です(笑).

私が学生の頃は,鉛筆で書くように教わりましたが…

鉛筆・鉛筆削りが常備されている実験室も珍しくなりましたね.

あるにはあるけど,いざ書こうとするとき手元に無いってことも多いのではないでしょうか?

白衣の胸ポケットにあったポールペンで書きこんだら,滲んでしまった…

理屈では,油性インクのボールペンを使えば良いんですが,

実は,油性インクのボールペンでも滲むことがあります!

その理由は分かりません!!!
(ごめんなさい.インクの組成は,あまり興味がありませんでした 笑.)

しかし,私はついに見つけました!

WBのメンブレン上でも滲まずに発光まで出来るボールペンを!

それは,ゼブラのK-0.7芯シリーズです!

↓↓ウェスタンブロット用メンブレンにも使える滲まないインク↓↓

本記事では,「ゼブラのK-0.7芯を使うと本当に滲まないのか?」についてまとめています!

本記事を読み終えると,あなたもゼブラのK-0.7芯シリーズが使いたくなりますよ!

 

サマリー・ゼブラのK-0.7芯シリーズは,4色(黒・赤・青・緑)です.

・黒は全く滲みませんが,赤はちょっとだけ滲みます.

・K-0.7芯が使える商品は,エアーフィット(BA9)・ジムノック(KRB-100)などがあります.

ゼブラのK-0.7芯シリーズ

K-0.7芯シリーズは,ゼブラの油性ボールペン替芯の1つです.

“0.7” という数字は,ボール径を示しています.

結構太いですね(笑).

似たような替芯で,K-0.5芯やUK-0.7芯というのもありますが,これらに関しては滲まないかどうかの確認はしておりません

よって,WBで使えるかどうかは分かりません.

ちなみに,色はの他にがあります.

ゼブラのK-0.7芯を使うと本当に滲まないのか?

この記事を書くにあたり,やはり文字だけでは心許ないと思い,検証実験を行いました!

メンブレンのトリミングで出た残りに,K-0.7芯ので書いたサンプル他社の油性ボールペンで書いたサンプルを用意しました!

その後の処理はWBと全く同じで,以下のように行いました!

① ブロッキング(室温1時間)
② 1次抗体処理(4℃でオーバーナイト)
③ 2次抗体処理(室温1時間)
④ 発光処理
⑤ ストリッピング処理(室温15分)
⑥ 2度目のブロッキング(室温1時間)
⑦ 2度目の1次抗体処理(室温1時間)
⑧ 2度目の2次抗体処理(室温1時間)
⑨ 2度目の発光処理

それでは,検証実験の結果をご覧ください!

書き込み直後

PVDFメンブレンに情報を書き込んだ直後

転写直後にトリミングしたPVDFメンブレンの端切れに,書き込みをしました.

理屈の上では,転写直後という扱いです!

さすがにこの時点では,どのインクも滲んでませんね(笑).

ブロッキング処理後

PVDFメンブレンをブロッキングした直後

室温で1時間のブロッキングを行いました.

ブロッキングは,2% BSA加 0.05% Tween20 加 TBS(2% BSA in TBS-T)で行っています.

まだ,どのインクも滲んでません!

1次抗体処理後

PVDFメンブレンを1次抗体処理した直後

4℃・オーバーナイトで1次抗体処理を行いました(実際は,抗体は入ってません!実験ですが,本業以外で高価な抗体を使う勇気は,私にはありません 笑).

溶媒は,0.67% BSA in TBS-Tです.

写真は,さらにTBS-Tで3回の洗浄を行った後です.

他社比較は,もう滲み始めましたね!

黒は紺色のような滲みが,赤は黄色のような滲みが出てますね!

2次抗体処理後

PVDFメンブレンを2次抗体処理した直後

室温1時間で2次抗体処理を行いました(実際は,抗体は入ってません!1次抗体同様に,本業以外で高価な抗体を使う勇気は,私にはありません 笑).

溶媒は,0.22% BSA in TBS-Tです.

写真は,さらにTBS-Tで3回の洗浄を行った後です.

他社比較の赤は,黄色の滲みが拡がったかな?

発光処理後

PVDFメンブレンを発光処理した直後

市販の化学発光ウェスタンブロッティング検出試薬で処理した直後です.

ゼブラのK-0.7芯のインクは全く滲んでませんね!

↓↓WBでPVDFメンブレンにも使える滲まないインク↓↓

↓↓WBでPVDFメンブレンにも使える滲まないインク↓↓

ゼブラのK-0.7芯はストリッピング処理後でも滲まないのか?

サンプルが貴重なタンパク質の場合は,サンプルを節約したい方も多いと思います!

それでは,K-0.7芯はストリッピング処理後でも滲まないのでしょうか?

それも確認しました.

ストリッピング処理後

PVDFメンブレンをストリッピング処理した直後

市販のストリッピング試薬で処理した直後です.

ゼブラのK-0.7芯の赤インクは少し薄くなりましたが,黒インクは問題ありませんね!

2度目のブロッキング処理後

ストリッピング処理後のPVDFメンブレンをブロッキングした直後

ストリッピング処理後,室温で1時間の再びブロッキングを行いました.

1度目同様に,2% BSA in TBS-Tでブロッキングしています.

他社比較の赤の黄色の滲みが,さらに拡がったかな?

二度目の1次抗体処理後

二度目のブロッキングしたPVDFメンブレンを1次抗体処理した直後

室温1時間で1次抗体処理を行いました.

ゼブラのK-0.7芯の黒インクは,問題ありませんね.

二度目の2次抗体処理後

二度目の1次抗体処理したPVDFメンブレンを2次抗体処理した直後

室温1時間で2次抗体処理を行いました.

ゼブラのK-0.7芯の黒インクは,全く問題ありませんね!

二度目の発光処理後

PVDFメンブレンを二度目の発光処理した直後

1回目同様に,市販の化学発光ウェスタンブロッティング検出試薬で処理した直後です.

ゼブラのK-0.7芯の黒インクはキレイですね!

少し薄くはなりましたが,赤インクも問題の無いレベルだと思います.

いかがでしょうか?

↓↓WBでメンブレンに書いても全く滲まないインク↓↓

K-0.7芯の色はの他にがありますが,は検証を行ってません

よって,WBで使えるかどうかは分かりません.

機会があれば,そちらも確認したいと思います!

K-0.7芯の適合商品

WBのメンブレンに情報を書くだけなら,替芯だけでも大丈夫でしょう.

でも,複数のペンを持つのも面倒なので,実験ノートに書く時などにも使えるようにしたいですよね!

そこで,K-0.7芯の適合商品を調べました!

エアーフィット(BA9)
→「エアーフィットグリップ」採用で持ちやすい!
ジムノック(KRB-100)
→ ゼブラのロングセラー!握りやすく書きやすい!
Bn2(BN2)
→ 折れにくく割れにくい
Bn2 セーフティーカラー
→ 折れにくく割れにくいBn2のカラー軸

個人的には,ジムノック(KRB-100)がオススメです!

WBのメンブレンでも滲まないペン【まとめ】

長々と書いてしまいましたが,いかがでしたでしょうか?

私自身,このペンを見つけた時は「やっと見つけた!」と非常に感動しました.

そのせいか少し熱がこもった記事となってしまいましたね(笑).

WBのメンブレンに使っても滲まないボールペンは,他にもあるかもしれませんが,現時点ではK-0.7芯が私の中のベストです!

WBのメンブレンに書いても滲まないボールペンをお探しの方は,ぜひ,ゼブラのK-0.7芯をお使いください!

↓↓WBでPVDFメンブレンに書いても滲まないインク↓↓

最後までお付き合いいただきありがとうございました.

次回もよろしくお願いいたします.

2020年6月28日 フール